この記事では証拠金にレバレッジを効かせてビットコインの取引を行う「ビットコインFX」のやり方を一から丁寧に解説しています。
ビットコインFXを始めようと思っている方は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
ビットコインFXの始め方
*コインチェックのビットコイントレードチャート
現在、日本円を使用してビットコインFXができる仮想通貨の取引所は「コインチェック」と「bitflyer」の2つがあります。
コインチェックではレバレッジが証拠金の5倍までであるのに対し、bitflyerは15倍まで効かせることができる利点があります。
しかし、トレード板の使いやすさと動作の軽さはコインチェックの方が優れており(bitflyerでは利用者が集中する時間帯は注文が通らないほど重くなることが頻繁に起こる)またbitflyerは国内のビットコインFXの猛者が集うため、初心者はカモにされやすいというデメリットがあります。
そのため今回は、初心者や初めての人向けにコインチェックでのビットコインFXの始め方とやり方を解説していきます。
①まずは取引所の開設
ビットコインFXを始めるために、まずはコインチェックのアカウントを開設しFXの証拠金を入金する必要があります。
コインチェックのアカウントの開設方法と入金方法については以下の記事で詳しく開設しているため、こちらの記事を参考にしてください。

②資金をレバレッジ用アカウントに移動させる
実際にトレードを行うためには、コインチェックのアカウントに入金した資金を「レバレッジ用アカウント」に移動させる必要があります。
資金を移動させるために、まずはトップページより「振替」ボタンをクリックしてください。
①振替ページでは「取引」→「レバレッジ」を選択します。
②の欄では自分がレバレッジアカウントに移動させる金額を入力し、入力を終えたら③の「残高を移動する」をクリックしてください。
④のレベレッジに金額が表示されればレバレッジアカウントへの資金の移動が完了です。
レバレッジアカウントの資金は「証拠金」と呼ばれ、この証拠金を元手にビットコインFXを行います。証拠金については以下で詳しく解説していきます。
③ビットコインFXの基礎知識
それではトップページの「トレードビュー」をクリックしてください。
以下のような画面が表示されますが、この画面でビットコインFXを行います。
*トレード板全体図
ではまず、ビットコインFXを始める前に、必ず知っておくべき基礎知識を説明しますので「レバレッジ残高」をクリックしてください。
証拠金
レバレッジアカウントにある金額です。この金額を元手にビットコインFXを行います。
利用可能証拠金
トレードに利用できる金額です。
例えば既に「ポジション」を持っている場合は「利用可能証拠金=証拠金ー現在使用中の証拠金」になります。
レバレッジ倍率
コインチェックでは5倍までです
証拠金維持率
現時点のポジションの含み益と含み損により証拠金維持率は常に変動します。
コインチェックでは証拠金維持率が50%を下回ると強制的に決済(強制ロスカット)が行われます。そのため、証拠金を最大限まで使用したポジションを持っている場合はビットコインの価格の変動次第で強制ロスカットの危険性が高まります。
以下で解説しますが、強制ロスカットを避けるためにも初めのうちは証拠金の50%程度まででポジションを取ることをおすすめします。
ビットコインFXのやり方
ではここからビットコインFXの具体的なやり方について説明していきます。
ビットコインFXでは注文し、ポジションを持ち、決済を行うという流れが基本的なやり方になります。
①注文方法
まずはポジションを持つために、エントリーポイントを見極めて注文を行います。
*画像:480000円で5枚のビットコインをロングでエントリーする場合
①レート
ここでは自分が決めたエントリーポイントの金額を入力します。
上記の画像では「480000円で5枚」のビットコインを注文している場合の例になります。
成行(なりゆき)注文とは?
「成行注文」とは価格を指定せず現在出ている注文板から数量分売買します。急激な価格の変動時に指値では追いつかない場合に利用します。
成行注文は確実にポジションを取れるというメリットがありますが、指値で注文した場合よりも想定外に不利な値段で役定してしまう場合も多く、普段は出来るだけ指値で注文するようにしましょう。
エントリーポイントについて
ビットコインFXにおいて、エントリーポイントの見極めは生死を分かつほど重要です。
ロングでエントリーする場合には出来るだけ下がったポイント(押し目)を読んで、押し目辺りでの金額を入力します。
②枚数の入力
「何枚のビットコインでエントリーするか」ビットコインの枚数を入力します。
なおコインチェックのレバレッジは5倍までなので、最大で「利用可能証拠金の5倍まで」のポジションしか持つことは出来ません。
*例えば証拠金が50万円入っている場合は、250万円までのポジションまで持つことが可能
また、枚数では無く「証拠金の割合」で決める場合は枚数を入力せずに「50%」のボタンをクリックすることで自動的に枚数を算出してくれます。
③ロングかショートの選択
・ロング:エントリーポイントより値段が上がった場合に利益が発生
・ショート:エントリーポイントより値段が下がった場合に利益が発生
なお焦っている時や勝負所ではロングとショートを誤ってあべこべに入力してしまい、そのまま気づかずに注文してしまうという致命的なミスをトレーダーは必ず一度は経験します(なので何度も確認をして注意しましょう(汗))
④注文をクリックする
最後に注文内容が間違っていないことを必ず確認してから④の「注文する」ボタンをクリックします。
これで注文は完了です。
⑤注文一覧(板)に自分の注文が並ぶ
注文が完了すると、注文が約定するまで自分の注文が注文一覧に並びます。
自分の注文は左側の「未約定の注文」に表示されますが、自分の注文がまだ約定する前にキャンセルしたい場合は赤枠の「Cancel」ボタンをクリックすることでキャンセルすることが可能です。
⑥ポジションの確認
自分の注文が約定するとポジションを持っている状態になります。
現在持っている自分のポジションは「ポジション」をクリックすると確認できます。
自分のポジションと同じ方向に価格が変動した場合は含み益に、逆方向に価格が変動すれば含み損になります。
含み益・含み損ともに決済が完了するまでは未決定の損益であり、相場次第で秒単位で変動します。
②決済の方法
さてポジションを持ち、決済を行うまでがビットコインFXの勝負どころです。
*決済のタイミングは二つあり、一つは「利益が最大化した時」、もう一つが「これ以上損失を増やさないための損切りを行う時」です。
決済を行うために「詳細を表示」をクリックします。
ここでは注文した時と同じように「レート」で決済価格を入力し、「注文量」で決済する枚数を決定します(要するに注文する時と同じです)
また、ポジション全てを一度に決済するのでは無く、半分ずつなど自分の決めた枚数だけ決済することも可能です。
全て入力が完了したら「決済売り(書い)注文」をクリックしましょう。
決済注文が完了すると、注文時と同じように自分の注文が板に並びます。
そして決済注文が約定すれば決済が完了し、損益が確定します。
損益が確定すると、その分の金額が証拠金に反映されます。
逆指値とは?
「逆指値を有効にする」にチェックをいれると「逆指値」が入力できるようになります。
逆指値は損失の拡大を防ぐ際や利益の消失を防ぐ際に有効な方法です。
決済済みのポジションの損益の確認
決済済みのポジションの損益はトップページ下部にて確認することが可能です。
まとめ
ビットコインFXの始め方とやり方はこれで以上になります。
*今回は具体的なビットコインFXのテクニックについては割愛させていただきました。
最後にこの記事を読んでいただいた方に言わせてください。
私自身、既に一年以上ビットコインFXをやって来ましたが、初めのうちは何度も大損をし金銭的にも精神的にも激しく消耗しました。ひどい場合は何も手につかなくなることが何日も続いたほどです。
初めのうちは損をする可能性が非常に高く、慣れるまでは少額でやる事が大事です。次第に実力がついてきたら少しずつ証拠金を増やせばいいのです。
繰り返しますが、くれぐれも使ってはいけないお金までつぎ込んでのめり込むことがないように気をつけてください。
では、楽しいビットコインFXを!