現在、日本国内にはビットコインを始めとする仮想通貨を日本円で購入することができる取引所は14社あります。
しかし、今の所「セキュリティの厳重度、サポート体制、取り扱い仮想通貨の種類の豊富さ」から「コインチェック・bitflyer・Zaif」の3つの主要な取引所を利用している人がほとんどです。
特にこれからビットコインなどの仮想通貨を初めて購入しようという方は、これらの主要取引所を利用するのが得策です。
この記事ではこれらの3つの主要取引所を比較し、それぞれの取引所のメリットやデメリットを解説していますので取引所の開設の参考にしていただければ幸いです。
国内主要仮想通貨取引所3社の比較
まずは一見して特徴が分かるように国内の主要仮想通貨取引所3社を比較して表にしました。
コインチェック | bitflyer | Zaif | |
手数料 | 0% | 0.1〜0.15% | -0.01% |
セキュリティ | ◎ | ◎ | ◎ |
サポート | ◎ | ◎ | ◯ |
ビットコインFX | ◯ | ◎ | × |
取り扱いアルトコイン | 12種類 | イーサリアムのみ | 11種類 |
不正アクセスによる財産の保証 | 100万円まで | 100万円まで | 無し |
このようにしてみると、各取引所で特徴が異なることがよく分かります。
以下でそれぞれのメリットやデメリットについて詳細に解説していきます。
Coincheck(コインチェック)
初めてビットコインや仮想通貨を購入する初心者の方に一番おすすめな取引所はコインチェックです。
コインチェックのメリット
①日本円で複数の仮想通貨を直接買うことが出来る
コインチェックでは現在、ビットコイン以外の仮想通貨(通称:アルトコイン)を12種類扱っています。
*コインチェックで扱っている仮想通貨銘柄一覧
通常、ビットコイン以外の仮想通貨を購入するためには海外の仮想通貨取引所を利用してビットコインとのトレードをする必要がありますが、コインチェックでは日本円で直接購入することが可能です。
コインチェックであれば、リップルやネムを始めとする主要なアルトコイン銘柄を購入することが出来ます。
②取引所のセキュリティの厳重さとサポート体制
コインチェックでは「二段階認証」のシステムが導入されています。
*コインチェックのログイン画面
二段階認証を設定することで自分のアカウントにログインする為にはメールアドレスとパスワードだけでなく、グーグルの二段階認証アプリ表示されるパスワードが追加で必要になります。
これにより自分のアカウントへの不正アクセスを防止する効果が高まります。
またトラブル時のサポート体制も非常にしっかりしています。
コインチェックでは、万が一不正アクセスにより自身の財産を失ってしまった場合でも100万円まで保証してくれます(二段階認証を設定している場合)
③アプリの使いやすさ
コインチェックには専用のアプリが用意されています。
実際にビットコインを始めとする仮想通貨を始めると、四六時中値動きが気になりますが(*事実です)コインチェックのアプリを利用していると一発で値動きが分かります。
アプリの使い勝手は国内取引所の中では最も良く、外出先でも簡単にワンタッチで通貨を購入することが出来ます。
④ビットコインFXが使いやすい
コインチェックのビットコインFXは後述するbitflyerよりも機能性に劣りますが、使い勝手の良さは抜群に良いです。
*コインチェックのトレード画面
bitflyerは利用者が集中する際は非常に重くなり、注文しても通らない・時間差が出るなどの不具合が頻発しますが(2017年10月時点)、コインチェックのビットコインFXは利用者もbitflyerほど多くなく、重くて注文が通らないなどの不具合がありません。
初心者の方はあまり馴染みが無いかもしれませんが、先々にビットコインFXを利用したい場合であってもコインチェックなら問題は無いでしょう。
デメリット
アルトコインを購入する際の手数料が高額
コインチェックを利用する前に、知っておくべきデメリットもあります。
コインチェックではアルトコインを購入する際に、1〜4%程度の手数料がかかることです。これは通貨の値動きと需給に合わせて自動的に変動します。
複数のアルトコインを日本円で購入できる点はコインチェックのメリットでもありますが、手数料が高額である点はデメリットでもあります。
総評
このような理由から、初めて仮想通貨を購入しようという人に対して私はコインチェックが一番おすすめの取引所だと感じてます。
bitflyer(ビットフライヤー)
ビットコインFXをメインで利用したい人におすすめなのはbitflyerです。
メリット
①国内の猛者が集うビットコインFX
*bitflyerのFX画面
国内の取引所でビットコインFXを利用したい場合、選択肢はコインチェックかbitflyerになります。
コインチェックではレバレッジが5倍までに制限されていますが、bitflyerのビットコインFXは15倍までのレバレッジを効かせることが出来ます。
また、その他の機能もコインチェックより充実しているしているため、ビットコインFXをメインに利用したいユーザーのほとんどはbitflyerを利用しています。
しかし、ビットコインFXのユーザー数が多い為、利用者が集中する時間帯は動作が重くなり注文が通らないなどの不具合が発生しやすいというデメリットもあります。
②セキュリティやサポート体制も問題無し
また当然ですが、bitflyerも取引所としてのセキュリティやサポート体制は十分に安心できるレベルです。
さらにはbitflyerもコインチェックと同様に、二段階認証を設定している場合、万が一不正アクセスにより自身の財産を失ってしまった場合でも100万円まで保証してくれます。
デメリット
bitflyerでは日本円で購入できる仮想通貨はビットコイン以外だとイーサリアムだけである点はデメリットでもあると感じます。
海外の取引所を使用してアルトコインをトレードする予定であれば問題は無いですが、海外の取引所を利用してアルトコインとトレードする事に抵抗がある場合は、コインチェックの方が良いでしょう。
総評
Zaif(ザイフ)
国内主要取引所の3番目はZaifです。
メリット
Zaifのメリットはコインチェックと同様、取り扱いアルトコインの豊富さです。
自社で発行している「Zaifトークン」を始め、日本人に人気のある「モナコイン」も取り扱っています。特にモナコインを日本円で購入したい場合はZaifしか選択肢はありませんでした。
しかし、2017年10月よりbitflyerでもモナコインの取り扱いを開始。
これにより、唯一無二のメリットが無くなりもはやZaifはおすすめできる取引所では無くなってしまいました・・・
デメリット
ビットコインFXが過疎っている
Zaifの特徴は現物の取引手数料が-0.01%である点ですが、これはさほどメリットだとは言えません。特に気にしなくても良いでしょう。
取引所として必要なセキュリティやサポートは問題ありませんが、ZaifのビットコインFX(通称:AirFX)はほとんど稼働しておらず過疎化していることで有名です。
そのため、ビットコインFXを利用予定であれば、必ずコインチェックもしくはbitflyerのどちらかにした方が良いでしょう。
まとめ
国内の主要な仮想通貨取引所に関してはこれで以上になります。
上述したように、既にZaifはおすすめできる取引所では無くなってしまったため、コインチェックもしくはbitflyerのどちらかを利用した方が良いでしょう。